甘い言葉に惑わされて


顔を覗かせたのはみーだった。

「げっ!じゃないよ!!お姉ちゃんも!ちゃんと仕事して!」


「はいはい。みーちゃんはうるさいな~」

みーに剥がされ二人ともブーブー言う。


「先生とイチャイチャタイムだったのに~」

「な!?私は星羅のこと心配してここまできたのに!!」

ぷーっと頬を膨らませるみーはクマのぬいぐるみみたいだ。


「ありがとおおおおお!!私の天使―!!」


なんて言って抱きつくと、みーは少し笑う。

「もー!!さっきのは仮病だったの!?」


「さっきのは心の病ですー!失恋という名の痛みから耐えてたんですー!」

あの後、みーが来てくれて助かった。


「・・・・星羅は、・・・強いよね。」


なんて少し悲しそうにする。


  
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