甘い言葉に惑わされて
ギャアギャアと騒ぎながら歩いていると、
『―――2年D組 和泉 星羅さん。至急校長室に来てください。繰り返します。―――』
「星羅呼ばれてんじゃん!」
「なにしたの!?」
「校長室とか何したんだし!」
わははっと笑って言うみんな。
「え?私何かしたっけ!?」
少し焦る私。
「留年とかじゃない?」
「ぷはっ!それ洒落になんない!」
「心当たり無いの?」
人が焦る姿を面白そうに話すこの人たちは悪魔だ。
「心当たりなんていろいろありすぎてわかんないよ!」
なんて私も冗談を言う。
だけど本当に心当たりなんてなくて・・・。
「ま、そういうことで今日はパス!じゃ行ってくる!」