甘い言葉に惑わされて



まって?!待て待て待て待て!!!

「ツッコミどころ満載すぎてどうすればいいかわからない!!!!」

「え・・・どこからわ「まって!!今整理するから!!」


えーっと、聖はあの大きな家に住んでいたから確かに金持ちだってことは承知していた。確かここの理事長は城ヶ崎みー・・・みちる?とかなんとか言う人で、じゃ、聖は?あそこの家なんて家?あー表札なんて全然見てなかった。ってことは、城ヶ崎聖?でもなんでそんな坊ちゃんがあの雨の日―

「聞きたいことがあったらなんでも聞いてね」

なんて言って校長先生が座っているのであろう椅子に座ってくるくる回る。

「こんな人が本当に理事長のお子様だというのか・・!?」

「おい、なんかすごい失礼だなお前。」

ジロッと睨んでくる聖。

「どんな顔してもイケメンですね。聖様」

「・・・・・・なに?どうしたの?」


「なんだよその気持ち悪いモノを見る目!!聖が坊ちゃんだって言うからちょっとからかっただけじゃん!」

なんてやりとりを続けた。



  
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