甘い言葉に惑わされて


もう部活をしている生徒以外はほとんど帰っている。



「わ、もうこんなに暗い!」


外は真っ暗。


「それに寒い。」


凍えるような寒さに体を縮める。


「私着替えなきゃだしー。教室に荷物あるしー。」


「星羅文句多い。うるさい。」


繋がれた手が暖かい。



「教室こっちだよ」


そう言って聖の手を引く。



ふんふんと上機嫌で教室まで行くと・・

あれ?電気がついている。



「電気ついてね。先生でもいるのかな?」

なんて歩いていくと声が聞こえてくる。

「っ・・―だ・・―がい―・・」

どうやら生徒らしい。



  
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