甘い言葉に惑わされて



「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・」


沈黙の中、聖が口を開く。

「俺、あの車で来た。だから乗って。」

そう言って指をさした車は白の車。

私は車が詳しくないけれど、ピカピカに磨かれた車は高級感を漂わせていた。


「ははっ。聖が・・・車とか・・・大丈夫なの?」

「・・・・・・・・」

私のからかうような言葉を無視して聖は車に乗る。




   
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