妖乱譚(ようらんたん)~幻魔神戦記~
『人間が書殿を汚すなっ!』








睨まれ、怯える幼子をあやのが庇う










『私がお誘いしたのです。紅緋様は私達妖を理解したいと、そして知的な好奇心が旺盛で賢い方ですわ』

『人間に様と付けるな!人間というのは息をするように嘘を吐く!こんな餓鬼でも嘘は吐ける!』









怒りの治まらぬ銀呼に白姫が提案した










『…なら、覚に聞いてみたら?』

『ちょうじどのにですか?』

『あいつは味方にはなってくれるだろうけどあんた甘やかすの見せたら疑われるし、なにより私は奴を許さない(怒)』

『・・・・・(汗)』











聴司と出会って数日


聴司の申し出で妖術を教わる事になった紅緋


しかし妖術を教えたりする合間に抱擁、頬や額への口付けだけでは飽きたらず、唇に接吻して白姫と鈍に殴られたのだ(爆)








『あくまで人間と妖に中立な意見持ってる奴がいい。聴司だけは嫌っ!あたしの夢だった紅緋との初接吻がっ(号泣)』

『…それはもっと小さなやや子かわかいとのがたにいうことでは…(汗)』









紅緋の尤もな言い分は受け流された(爆)










『…では、にびどのにさがしてもらいますか?』

『ん、お願いね~』








紅緋は懐から小さな木の笛を取りだし、吹いた







ぴゅいいぃぃぃ、と音が響く










すると何処からか鴉がやって来て次の瞬間













『…呼んだか?』







見知った青年へと姿を変えた








『およびだてしてもうしわけありません』

『鈍っ!貴様、なんのつもりだ!?』

『…呼び出しは構わんが、場所と状況が悪かったな。こいつから離れて呼べよ?』

『聞けっ!貴様等といい、聴司といいっ!』









銀呼、聴司、鈍は長い付き合い




几帳面で潔癖な銀呼、几帳面で呑気な聴司、几帳面で何を考えているかわからない鈍


三人揃ってきちんとはしているため気が合うが、根本が違うため意見の合致は基本しない(鈍に到っては「どうでもいい」としか言わない事が多い)


それを気が合わないと言うのでは、と聞かれた三人は決まってこう答える















『互いの弱味握っているから、それで合意させてる(んだよ)(のだ)』











所謂、脅迫(爆)










三人の絆は極めて強いが危ない(爆)
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