はるのゆき[BL]
「落としましたよ?」
「ありがとう。敬語じゃなくて良いのに」
女子から受け取ると、優しく微笑みすぐにポケットにしまったのだったが、
その次に男子が手を汚してしまい、拭く物を持っていなかったからか近くにいた真幸に頼んだ。
すると真幸はあからさまに不機嫌そうに、いやいやながらもティッシュをつまんで彼に渡しているではないか。
この一部始終を、暇つぶしに真幸を観察していた由陽は見てしまっていた。
「何だよ、あのあからさまに違う態度は」
ティッシュをもらった男子も、若干戸惑った様子だ。
それがただの偶然であればよかったのだが、
真幸の男子に対する素振りは全く変わらず。まるで年上だから敬えとでも言わんばかりの物であった。
「ありがとう。敬語じゃなくて良いのに」
女子から受け取ると、優しく微笑みすぐにポケットにしまったのだったが、
その次に男子が手を汚してしまい、拭く物を持っていなかったからか近くにいた真幸に頼んだ。
すると真幸はあからさまに不機嫌そうに、いやいやながらもティッシュをつまんで彼に渡しているではないか。
この一部始終を、暇つぶしに真幸を観察していた由陽は見てしまっていた。
「何だよ、あのあからさまに違う態度は」
ティッシュをもらった男子も、若干戸惑った様子だ。
それがただの偶然であればよかったのだが、
真幸の男子に対する素振りは全く変わらず。まるで年上だから敬えとでも言わんばかりの物であった。