はるのゆき[BL]
「何でそんな態度でかいんだよ!?」
ある日の事、耐えかねた男子クラスメイト数人は真幸にそのうっぷんをぶちまけた。
特に興味のなかった由陽は“よせば良いのに”と内心で思っていた。
「言ったでしょう? 僕は男が嫌いだって。それ以外に何か理由でも欲しいの? くだらない」
「はあ? なんだよ、それ。女とは仲良くしてさ、女々しいとは思わないのかよ!?」
「羨ましいわけ? なら君達も仲良くなりたいならそうすれば良いだけじゃないか。大体……」
そこまで真幸が言いかけた時、遠くの方から救急車のサイレン音が響いてくる。
それは大した事もない何気ない日常風景に少しだけ加わった効果音のようなもの。
だから誰もが“ああ、救急車が走っている”程度にしか思わない。
しかし真幸にはそれは違って感じていた。
ある日の事、耐えかねた男子クラスメイト数人は真幸にそのうっぷんをぶちまけた。
特に興味のなかった由陽は“よせば良いのに”と内心で思っていた。
「言ったでしょう? 僕は男が嫌いだって。それ以外に何か理由でも欲しいの? くだらない」
「はあ? なんだよ、それ。女とは仲良くしてさ、女々しいとは思わないのかよ!?」
「羨ましいわけ? なら君達も仲良くなりたいならそうすれば良いだけじゃないか。大体……」
そこまで真幸が言いかけた時、遠くの方から救急車のサイレン音が響いてくる。
それは大した事もない何気ない日常風景に少しだけ加わった効果音のようなもの。
だから誰もが“ああ、救急車が走っている”程度にしか思わない。
しかし真幸にはそれは違って感じていた。