ダイス



「分かった。約束をする」


雪音は確りとした声で言った。


「……だから、約束して欲しい」


「何を?」


雪音が何かをお願いしてくるなんて、初めてのことだった。


雪音は消え入りそうな声で、信じられないことを言ってきた。


だが、深水はそれを考え込むこともせずに頷いた。







.
< 246 / 265 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop