モテるあいつと冴えないあたし
ガラッ
どこで話していたのかは知らないが、俺より早く屋上を出て行ったはずの
高橋が友達と帰ってきた。
「お!柚葉ちゃんじゃん」
「?お前、好きなのか?」
「好きってか、人気だぜ?柚葉ちゃん。
可愛いのに、あんまり男子と話さない所がいいって」
「へーあいつが」
「彼方が女子の事気にするなんて珍しいな…柚葉ちゃんの事気になってるとか」
「は?んな訳ねぇよ」
「ふぅーん…」
俺が女に興味を持つわけがない。