「同じ空の下で…」
「そんなに料理は得意じゃないけど、良かったら軽く何か作るよ。」
「マジ?!腹減ってた~!」
ハグが終わると、ピカピカに磨かれた靴をやっとの事で脱ぎ部屋に入る瞬。
隣の部屋にアウターとスーツのジャケットを脱ぎ捨て
ネクタイを緩め放り投げるとソファの上を身軽に上り、
私のベッドに仰向けに寝転んでキッチンに居る私の方をまた逆さまにして見ていた。
「さかさつやか」
「…瞬、それ、好きだね。」
「早く、キスしてくれないと、頭に血がのぼるっ!!」
「…ご飯作らないと。」
「先に…こっち♪」
子供みたいに駄々をこねる瞬。
また瞬の顔を覗き込むようにしてかがむと、お約束のように私の頬を両手で押さえ、キスをする。
「今日のご飯、何?」
「…和風パスタ。そんなのしか作れなくてごめんね。」
瞬の傍から離れると、またキッチンに戻った。