「同じ空の下で…」
はしゃぎながらご機嫌に部屋に戻ると、片方の足を立てて座る瞬が私を真剣な顔で見上げる。

「…話があるんだけど、今、話しても大丈夫かな?」

「…あ!昨日電話で言ってた事?」

「ああ…。」

私は軽くソファに座る。

「いいよ、話ってなに?」


そういうと、瞬は私の隣に来て、真剣な顔で私の事を真正面から見て、私の顔を自分の胸に埋めるようにして抱きしめた。







「もう、二人で会うのは…やめようか…」









______________


ナニイッテンノ・・・・?

イマ、ナンテイッタノ・・・・?

どうして、こんな状況で、

そんな事…言えるの?


______________


変だよ、瞬。

意味が…わからない…。




「どうして…?」


「勘違いしないで聞いて欲しいんだ。」





相変わらず、瞬は私を胸に抱きとめたまま、言葉を続ける。


瞬の声が私の頭に響く…。


私の鼓動は、途端に早くなる。






「6月に…日本を発つ事になった。」





「…な…んで?」


「仕事の為、自分の為・・・・。」


「…いみわかんない…。」




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