「同じ空の下で…」
恥曝し……
そんな風に思われても構わない。
最初はそう思った。
だが、金沢に向かう移動中…俺は思った。
今ここで、艶香との時間を優先し、アメリカ行を蹴ったとしたら、
その後、2人の将来を考えた時に艶香の立場が明らかに、悪くなる。
俺の家族の中で孤立してしまう。
『俺のアメリカ行きを阻止し、またとないチャンスを簡単に奪った女』
そんな扱いを受けて、艶香にとてつもない苦労を背負わせてしまう事に成りかねない…
そう思った。
その事に気づくと、俺は…柄にもなく一人、葛藤を繰り返した。
艶香の事を思えば、今ここで別れを決めるべきなのか。
それとも、今始まったばかりのこの関係を大事にするべきなのか。
・・・・────艶香、
お前なら
どっちを選べと
言うだろう・・・・────。
自分の事を自分で決めれない情けない俺が、そこに居た。
艶香に決めて貰おうなんて、非道な考えを拭い去ろうとした。
何を考えてるんだ、俺は・・・・────。
窓の外に目を移すと、静かに目を閉じた。
誰のものでもない、自分のこの先を
深く考えてみた。
あいつに、出会わなければ、良かった・・・・────。
そんな風に思われても構わない。
最初はそう思った。
だが、金沢に向かう移動中…俺は思った。
今ここで、艶香との時間を優先し、アメリカ行を蹴ったとしたら、
その後、2人の将来を考えた時に艶香の立場が明らかに、悪くなる。
俺の家族の中で孤立してしまう。
『俺のアメリカ行きを阻止し、またとないチャンスを簡単に奪った女』
そんな扱いを受けて、艶香にとてつもない苦労を背負わせてしまう事に成りかねない…
そう思った。
その事に気づくと、俺は…柄にもなく一人、葛藤を繰り返した。
艶香の事を思えば、今ここで別れを決めるべきなのか。
それとも、今始まったばかりのこの関係を大事にするべきなのか。
・・・・────艶香、
お前なら
どっちを選べと
言うだろう・・・・────。
自分の事を自分で決めれない情けない俺が、そこに居た。
艶香に決めて貰おうなんて、非道な考えを拭い去ろうとした。
何を考えてるんだ、俺は・・・・────。
窓の外に目を移すと、静かに目を閉じた。
誰のものでもない、自分のこの先を
深く考えてみた。
あいつに、出会わなければ、良かった・・・・────。