「同じ空の下で…」
さっき、思った艶香との将来をふと考える。

真実の愛が2人の間にあるとすれば、この状況はきっと乗り越える事が出来るような気がした。

たった2年だ。…だがされど2年だ。
2年なんて早いはずだ。


2年を乗り越え、帰国したら俺は数倍、自分に自信をつけて、艶香を迎えにいけるだろう。

そして、やり遂げた暁には、誰の反対も受けずに艶香との将来が待っている。






そう考え方を変えてみると、


俺に残された道は、ようやく一つに絞られた。




「…わかったよジェームス。貴方の情熱には完敗だ。」


「それは、僕のヘッドハンティングを受けてくれるという返事に取っても構わないのだろうか、瞬?」


「That's right.」


「君への感謝は計り知れない!Thank you,shun.」

「It's my pleasure.」



その後、ジェームスのリゾート開発プロジェクトについて話をした。


「私のプロジェクトに対しての、対日本人観光客への配慮についての助言及び君の考えを僕に率直に僕に教えてほしい。そのためにも、企画から携わってくれると、話が進め易い。一度、僕のオフィスへ来てもらえたら助かる。」















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