「同じ空の下で…」
亮太との間に違和感を感じ始めたのは
二人で映画を見に行った後の事。
私はあの場面で感動しちゃったとか、あの場面でとても興奮したとか…
ひとりで映画についての感想をベラベラと話していた。
「…少し黙っててくれないかな?」
ちょっと苛立ち気味に亮太が言った。
「あ、ごめん…」
「映画見た後にそうゆう会話すんの、好きじゃない」
そう言うと、さらに続ける。
「お互いの感性の押し付け合いみたいで、嫌じゃないか?」
ただ純粋に映画みた感想を言っただけで、こんなにも責められる事に、
『私と亮太の価値観の違いだろう』
と、自分に言い聞かせた。
「気づかなくて、ごめんなさい…」
そう謝った事をいまでも覚えてる。
そんな些細な『価値観のズレ』っていうのは、
一緒に暮らしてみれば見るほど、どんどん出て来た。
そのことで逐一、機嫌が悪くなる亮太に
いつしか顔色をみて話すようになり、
やがて、自らの感情とか自分の気持ちとかを率直にぶつける事が出来ずに、
今に至る─────・・・・
二人で映画を見に行った後の事。
私はあの場面で感動しちゃったとか、あの場面でとても興奮したとか…
ひとりで映画についての感想をベラベラと話していた。
「…少し黙っててくれないかな?」
ちょっと苛立ち気味に亮太が言った。
「あ、ごめん…」
「映画見た後にそうゆう会話すんの、好きじゃない」
そう言うと、さらに続ける。
「お互いの感性の押し付け合いみたいで、嫌じゃないか?」
ただ純粋に映画みた感想を言っただけで、こんなにも責められる事に、
『私と亮太の価値観の違いだろう』
と、自分に言い聞かせた。
「気づかなくて、ごめんなさい…」
そう謝った事をいまでも覚えてる。
そんな些細な『価値観のズレ』っていうのは、
一緒に暮らしてみれば見るほど、どんどん出て来た。
そのことで逐一、機嫌が悪くなる亮太に
いつしか顔色をみて話すようになり、
やがて、自らの感情とか自分の気持ちとかを率直にぶつける事が出来ずに、
今に至る─────・・・・