「同じ空の下で…」
第9章 true love
■第9章 true love





『時間が許す限り、2人で過ごそう…』






互いの本心に従って、私たちはお互いの時間の合間を縫い2人で過ごした。

その様は

会えなかった時(互いに我慢していた時)を埋める様に、
不思議な絆のような、
目に見えない信頼感のような…

上手く表す事の出来ない感情のもとで、


2人の時間が許す限りに互いの存在を認め合い、

相手の存在を愛おしみ、

あの時のような、幸福に包まれる時間を…

過ごした。



年末年始を実家で過ごし、妹・麗香と共に行動していた半ば干された状態の私は一気に瞬から潤いを貰った気がする。


皆で飲んだ夜。

途中から自然に二人っきりになり、初めて瞬の部屋に泊った。


瞬の愛情を体全体に受け止め、私も瞬への想いを体で伝えた。



この感情をどんな言葉で表現したらいいのか分からなくなる程だった。




その翌日もそのまた翌日も・・・・。

改めて瞬と初詣に行ったり、夜は夜景を見に行ったり…。

互いの部屋を行き来しながら休暇を共にした。


毎日、幸せだった。

『いずれ居なくなる瞬』


その事は敢えて考えずに、そして互いに口にせず…。


その日その日を…最高の思い出になるように…過ごした。




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