「同じ空の下で…」
そして、迎えた同窓会────。
タケルに頼まれた、同じ中学の受付をしながら、久々に会うクラスメイト、友人、元彼、幼馴染…。
同窓会が始まると、思い出話やら近況話やらに花を咲かせた。
別の中学だった別テーブルの瞬を時折気にしながら、私は私の友人たちと、瞬は瞬の旧友たちと…
各々その場を楽しんだ。
「つやか、変わってないなぁ♪」
「ヒロは、随分変わったしぃ~誰か分かんなかったっ!」
幼馴染のヒロ。
小さいころ、同じ団地内に住んでいて、実家に帰れば彼と一緒に写ってる写真なんて山ほどある。
小学校低学年、中学年と男女の壁を越え、ずっと一緒に遊んでいた。
高学年、中学になると、クラスも変わったり、私が両親の不仲による離婚があって引っ越したりして疎遠になっていたけど、
何処か大人になり、身長も随分伸びたヒロは、根本的に昔の面影はそのままだった。
「艶香、彼氏は?」
「いるよ。ヒロは?」
「既に結婚してる♪…3月にはパパになる♪」
「マジかぁ~?!」
手に持ったグラスが空くと、ドリンクブースに行く。