「同じ空の下で…」

スポンサー巡りにかかわり、

瞬とも親密になってしまった以上、

特に自分のアフターファイブを縛るものもなかった私は、結局、イベントまでの期間、スタッフとして手伝う事になった。

「ヒロ、出れる?一応、私もコレ、手伝ってるんだ。」


「おお、そうなの?では是非とも、出たいねぇ!あ、でも…子供生まれたら…どうなんだろなぁ。」


「良かったら、出て~!」


「うん、まぁ、考えとく。」




「…と、いうわけで、皆さんの多数のご参加を宜しくお願いします。また、収益の一部は、義援金として寄付の予定としています。ご協力、お願いいたします。私からの説明は以上となります。それでは引き続き、ご歓談下さい。」



タケルの説明が終わると、私はクラスメートの輪の中へ行く。


「2次会いこーってなったんだけど、艶香、行ける?」

バスケ部主将だったちーちゃんが、あの頃と全く変わってないショートカットにさわやかな笑顔で言う。


「もち、いこー!」

「じゃあ、場所、予約しとくよ。」

当時学級委員だったメガネの布施君が、スマホを取出で検索を始めた。


そして、3年5組の懐かしい面々で、その頃の話や、近況の話で盛り上がる。


およそ2時間に及んだ同窓会が終わると、私たちは、近くの店へ移動した。





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