「同じ空の下で…」
何時間くらい眠れる事が出来ただろう…───。
瞬がさっきから私の頭を撫でては、頭だったりおでこだったりに、キスを落としてくれてる気配を感じる。
その行為を感じつつ、私は夢と現実の境目に居た。
その悪戯じみた行為はやがてエスカレートして、首筋へのキスを受けた瞬間に、たまらなくなって声を漏らしてしまい、やっと目をゆっくりと開け、瞬の姿を捉えた。
「…オハヨー♪つやか。」
まだ完全に開けられずにいた瞳をうつろにあけながら、私は瞬の目を無言でジッと見た。
そのまま口を塞がれ、また目を閉じる。
彼の手が…指先が…優しさに溢れた手付きで私の髪の毛をかきあげて…そのまま耳を優しく刺激する。
「………ん…」
「…起きてくれるまで、止めないよ…?」
私の目をジッと見て、いつものように、片方の眉だけをあげて笑いかけると、首筋から鎖骨…、そのまま胸元へ瞬の唇が下がり始め、やっとの事で言葉を投げかける事が出来る。
「…瞬、…私………起きてる…から。」
愛しさに溢れた愛撫を受け、もっと寝てるフリをしようかな…とも思いながら小さな声で、彼の名を呼ぶ。
「…もう、歯止め効かないから続行~…」
「…ぁ、そんな…の、ズルいょ、瞬…」
「そんな顔して、そんな声出した方の負け…」
微睡みながら、私は観念して彼のペースに身を預けた…。
こんな風に愛される事に酔いしれて、彼の本能のままの行動に…ただ素直に応えた。