「同じ空の下で…」

一体何時間寝続けたか分からない。


深夜1時…。

喉が渇いて、私は目を開ける。


夕方程ではないけど体中が熱で熱かった。


朦朧とした意識の中で冷蔵庫まで歩き、ミネラルウォーターを一気に飲み干す。



暗闇の中。

ふとスマホに目を移すとメールの受信を知らせる画面が見えた。


[From:岡崎 瞬]

[title:無題]

[Text:このメールを見たら、玄関のドアノブ見て。…お大事に♪]


私はゆっくりと体を動かし玄関先まで行くと、ゆっくりドアを開けた。

ビニール袋が下にドサッと落ち、慌てて拾い上げる。


スポーツドリンクが2本と、おでこに貼る熱さましが、入っていた。


…思わず、顔が綻ぶ。



「…ありがと…。」





玄関のドアを施錠し部屋に入るとそれを枕元に置き、熱さましを貼り風邪薬を飲むとまたベッドに潜り込んだ。


会えなくてもこんな風にして感じる瞬の優しさ…。


どれだけ私を感動させたら気が済むのだろう。



返事とお礼は明日、目が覚めたら送ろう。






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