「同じ空の下で…」
第10章 a bond…
■第10章 a bond…





会社を1日休み、一日中寝て食べて薬を飲んで…を繰り返すと、熱は下がり二日後には出勤できるようになった。

…単純な作りのわが身に感謝する。



「もう大丈夫なのか?」



熱で寝込んだ翌日に、スポーツドリンク&熱さましの差し入れのお礼のメールを送ると、瞬からすぐさま電話がきた。



「微熱あるから今日は一日家で寝てる。」


「無理すんなって言ったのに…。そうそう、インターフォン鳴らしたけど出なかったから、ドアノブに掛けたんだけど…本気で爆睡してたんだな。」


「…そっか、全く気付かなかった…スイマセン…」


「…とりあえず、ゆっくり休んで早く治せよ?」


「うん、ありがと…。」


「そして、回復したら俺の相手もちゃんとしてよ?」


「…はい。」


「…じゃぁ、また電話するよ。」


「うん。…またね。…仕事、頑張ってね。」


「おうよ!」




大抵、風邪をひくとまず、私は喉に来る事が多かった。

ひき始めは、悪寒と節々の痛みが酷かったが、解熱するとだいぶ楽になり、喉の痛みも和らいだ。



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