「同じ空の下で…」
「了解。じゃ、事務所で」
本業の仕事の方も3月は期末処理があり定時より2時間遅れで帰ったりして事務所の方の処理もなかなか思うように進まなかった。
タケルもタケルで私とほぼ同じような状況で、仕事との両立で四苦八苦しながら作業をしていた。
結構…一発触発のピリピリした雰囲気だったりする。
とりあえず、今日は出来るところ迄で区切りをつけ、タケルの方も覗き込む。
「データ処理とかは…終わりそう?」
「ま…あと1時間あれば大丈夫終われそうかな?そっちは?文書の方は大丈夫?」
「…う~ん…集中力切れてきたから…また明日にする。…明日でも…間に合うよね?」
「週末に間に合えばOK。艶香、君の腕を信じるぞ?」
「追い込みかけて…ちゃんと本気だします。」
「アァ…俺、HP更新もしなきゃだぁ…。忘れてたぁ…。」
「…誰かに任せれないの?」
「誰か…HTML系に詳しいの居ないのかなぁ…。うぅ…。」
タケルは椅子の上で天井を見る様にして仰け反った。
「お疲れ~」
瞬がコンビニの袋を提げて現れた。
「どう、順調?」
「うん、まぁ…」
「…瞬、HP更新とか…出来る?」
「全然無理。」
「…だよなぁ…。誰か、詳しい知り合いいない?練習日程とか更新しなきゃならん。」