「同じ空の下で…」
うつ伏せから仰向けに向きを変えると、私はまた、目を閉じた。
「誰?」
携帯画面をみながら、亮太が私に問う。
「・・・あ~、友達・・・。」
目を閉じたまま、私は答える。
「こんな時間に…非常識だな…」
「・・・・うん…。そだね…」
いいや、本当にそうだね、とは思わない。
適当に返事をしただけで、私は半分寝ていた。
そのまま、亮太に触れる事なく、眠りについた。
翌朝―――――…
亮太よりも早く起きると、昨晩の残り物を弁当箱につめ、朝ごはんを頬張り、
いそいそと支度を済ますとアパートを出た。
「おさき~、行ってきま~す」
「いってらっしゃい」
亮太の声を背に私はアパートの階段をヒールの音を響かせながら駆け降りた。
私、英 艶香(はなぶさ つやか)。
24歳。
某中小企業でOLをしてる。
艶香って名前は、父がつけてくれた。
父の当時の愛人の名前をそのままつけた。
通っていたキャバクラのお気に入りの子だったらしい。
父と母が離婚をするとき、その事実を告げられた。
だから、この名前は嫌い。
母も私を嫌いだっただろう。
彼、篠田 亮太(しのだ りょうた)。
25歳。
私と同じ会社で設計の仕事をやってる。
一応・・・・彼氏。
同棲を始めて、およそ2年になる。
彼氏だけど、亮太の病的な女癖には呆れ気味で、正直、
もう、別々に暮らしてもいいかなって思ってる。
でも、亮太は私を離してくれない。
「誰?」
携帯画面をみながら、亮太が私に問う。
「・・・あ~、友達・・・。」
目を閉じたまま、私は答える。
「こんな時間に…非常識だな…」
「・・・・うん…。そだね…」
いいや、本当にそうだね、とは思わない。
適当に返事をしただけで、私は半分寝ていた。
そのまま、亮太に触れる事なく、眠りについた。
翌朝―――――…
亮太よりも早く起きると、昨晩の残り物を弁当箱につめ、朝ごはんを頬張り、
いそいそと支度を済ますとアパートを出た。
「おさき~、行ってきま~す」
「いってらっしゃい」
亮太の声を背に私はアパートの階段をヒールの音を響かせながら駆け降りた。
私、英 艶香(はなぶさ つやか)。
24歳。
某中小企業でOLをしてる。
艶香って名前は、父がつけてくれた。
父の当時の愛人の名前をそのままつけた。
通っていたキャバクラのお気に入りの子だったらしい。
父と母が離婚をするとき、その事実を告げられた。
だから、この名前は嫌い。
母も私を嫌いだっただろう。
彼、篠田 亮太(しのだ りょうた)。
25歳。
私と同じ会社で設計の仕事をやってる。
一応・・・・彼氏。
同棲を始めて、およそ2年になる。
彼氏だけど、亮太の病的な女癖には呆れ気味で、正直、
もう、別々に暮らしてもいいかなって思ってる。
でも、亮太は私を離してくれない。