「同じ空の下で…」
タケルも由美も男女関係なく、皆に気遣いできる優しさの持ち主だから、その優しさを特別だと思う者も居れば、そうじゃないと割り切れる者も居る訳だし。
タケルに於いては、女子間の中では、一人想いを寄せてる人も居るのを知ってるけど…タケルは今、恋なんてしてる場合じゃないって雰囲気がヒシヒシと伝わってくる。
今、タケルに恋に溺れられては困るのは、私だ。
「ねぇ、タケル?」
「…ん~?」
「HP更新、進んでる?」
「うん、ぼちぼち。…自学だからね…なかなか思うようには進まないけど、とりあえず練習日程とかはちゃんと優先的に更新してるよ?」
「じゃ、つまずいてるのは何処…?」
「…メルマガ配信とかの方…。」
「…つぶやく…じゃ、無理なの?」
「…各々がそのサイトを利用しなきゃいけないから、今、とりあえず掲示板の方を皆が閲覧できるようにしたり…してる…。」
「…ふーん。良くわからないけど…頑張ってね。…でさぁ~」
「…ん~?」
「あと30日…を毎日変えてくれるのは…誰?」
「…知らない。…艶香やっておいて?」
「私は…そういうの気付かない駄目人間だから…無理。」
「…じゃ、気付いた人がやればいいんじゃね?」
「…あ、そうだね。」
「艶香…?」
「ん~?」
「暇なの?」
「ううん、めちゃくちゃ山積みな感じ…。」
「…そう。じゃ、お願いします…。」
「分かってます…。今、息抜きしてるダケ…。」