「同じ空の下で…」
そして、夜────。

瞬とご飯を食べながら、突然涙が出た。


「どうした?」

瞬が怪訝そうに私を見る。

箸を置くと私は慌ててティッシュで目を押さえた。

「何だろ…よくわかんない…。」

「ご飯が美味くて感動した?」

「あ、そうかもね…?」

「嘘…。何だよ、何か考えてたんじゃないか?言ってみ?」

「何も考えてない。ただ・・・。」

「ただ?」

「瞬が居なかったら、独りで ご飯だよな~って。ふと思っただけなんだけど。泣くつもりは全然なかったんだよ?」

「・・・・。」

もちろん、瞬を無言で責めるつもりもない。

< 239 / 646 >

この作品をシェア

pagetop