「同じ空の下で…」
第12章 相思相愛故に…
■第12章 相思相愛故に…
──────…そんなに
愛しそうな瞳で
私を見ないで欲しい………
瞬の柔らかい両手が、私の頬を優しく撫でてゆく。
その視線を捉えると、同じように彼の…男の肌にしては勿体無い位に柔らかさに溢れた頬に触れ、その美しい瞳の奥を見つめ、彼の瞳に映る私の姿を確認する。
適度に落とされている部屋の照明──…
さっき迄、私を酔わせていた甘くて炭酸が良く効いたシャンパーニュロゼの香りが、彼の吐息とうまい具合に溶け合って…
お酒に酔っているのか…雰囲気に酔わされているのか分からないような、軽い眩暈を覚える。
横浜の夜景が一望出来るその部屋は静まり返っていて、
さっき迄シャンパンを冷やしていたワインクーラーの中の氷が時折、僅かな音を響かせ、溶けていく。
こうして互いに見つめ合って居る時ですら時を刻んで居ると思うと、
その一秒でも惜しくなって、たまらず彼の唇に自分の唇を重ねてしまう。
「……やけに積極的だな。」
「……お酒のせいだよ。」
その瞬の唇の動きを静かに見届け、彼の言葉を聞き入れると、私は軽く目を瞑った。
少しだけ、目が回る感覚を覚える。
「……好きな所、10個言い合おう?」
「また、そんなゲームをするの?」
「好きって言葉ダケじゃ足りない気がするから……」
そう言って瞬は、私の唇にまた自分の唇を重ねた。
──────…そんなに
愛しそうな瞳で
私を見ないで欲しい………
瞬の柔らかい両手が、私の頬を優しく撫でてゆく。
その視線を捉えると、同じように彼の…男の肌にしては勿体無い位に柔らかさに溢れた頬に触れ、その美しい瞳の奥を見つめ、彼の瞳に映る私の姿を確認する。
適度に落とされている部屋の照明──…
さっき迄、私を酔わせていた甘くて炭酸が良く効いたシャンパーニュロゼの香りが、彼の吐息とうまい具合に溶け合って…
お酒に酔っているのか…雰囲気に酔わされているのか分からないような、軽い眩暈を覚える。
横浜の夜景が一望出来るその部屋は静まり返っていて、
さっき迄シャンパンを冷やしていたワインクーラーの中の氷が時折、僅かな音を響かせ、溶けていく。
こうして互いに見つめ合って居る時ですら時を刻んで居ると思うと、
その一秒でも惜しくなって、たまらず彼の唇に自分の唇を重ねてしまう。
「……やけに積極的だな。」
「……お酒のせいだよ。」
その瞬の唇の動きを静かに見届け、彼の言葉を聞き入れると、私は軽く目を瞑った。
少しだけ、目が回る感覚を覚える。
「……好きな所、10個言い合おう?」
「また、そんなゲームをするの?」
「好きって言葉ダケじゃ足りない気がするから……」
そう言って瞬は、私の唇にまた自分の唇を重ねた。