「同じ空の下で…」

私の家までの帰路…────。

私の知らない男同士の時の瞬の話をしてくれた。

相手が男だろうが、女だろうが…

タケルだろうが、私だろうが…

瞬は、まったくもって、私の知ってる瞬の通りだった。

…そんな事いったって、たったの半年程度しか、私は瞬の事を知らないが。

誰にでも平等で、誰にでも裏表のない人間=岡崎 瞬



切ない位に、瞬に会いたくなる…。




明るくなった西の空を見つめ、異国の地で瞬らしく過ごす、彼の姿を想像する。



「…元気かくらい…連絡よこせっつーの…。」


その空を見ながら、独り言のように私は呟いた。


「あいつは、必ず連絡してくると思う。…焦るなって。」


軽く助手席の窓に頭をもたげて、私はぼーっとして外の景色を見ていた。




そんな事があってから、4日目の事だろうか。


[掲示板へ投稿がありました。]

久々に、HPへの書き込みを告げるメールを受信した。

この書き込みを告げるメールを受け取るのは多分私の誕生日以来かもしれない。


[投稿者:Shun Okazaki]


投稿者の名前を見て、思わず自分の目を疑う。




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