「同じ空の下で…」


午前7:48────。

仕事じゃない休日なのに、こんなに早くに目が覚めた事を少し悔やみながら、ごろごろとベッドに横たわってまた目を閉じた。

瞬が隣に居た頃は、こんな日だってきっと楽しくて嬉しくてたまらない朝になって居た事だろう。

やけに静まり返る部屋に耐えかね、テレビの電源をつける。

微睡みながら、頭が全く起動しないままに無心でテレビを見てる。

見てるというより、視界に入れてると言った方が妥当かもしれない。

ふと、ベッド横にある充電器に差し込んだスマホに目をやると、メッセージの受信を告げる緑色のランプが点滅していた。

誰だろう。


[おはよう!起きてる?]

誰だろうと言うまでもなく、それは、旅立つ前に瞬と一緒に入れたアプリの受信メッセージで、まぎれもなくメッセージの相手は瞬だった。

…というか、瞬との連絡手段の為のアプリだから…瞬以外からメッセージを受け取るっていうのはまず考えられなかった。

時刻を見れば、今朝の6:52。

現地時間は金曜日の14時頃といったところだろうか。



瞬からのメッセージでやっと一気に起動された私の単純な脳。

スマホを両手で持ち直し、慌ててベッドから起きて急いで返事を打った。


[おはよう!今、目覚めました♪]

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