「同じ空の下で…」
[なんじゃそりゃ(笑)…今日の予定は?]
[・・・・成り行き任せ。]
[要するに予定なしね?もし良ければ、日本時間14時頃、電話する。いい?]
電話する…────。
それまで、口を開けながら少し半笑いになって、頭もぼさぼさの寝癖のままで、干物状態な風貌でチャットのようにメッセージのやりとりをしていた私の心臓は「電話」という言葉一つで、突然の様に急激に早く拍動しだした。
はっきり言えば、心臓がドカドカといきなり音を立て始めて、
ときめいてしまったんだと思う(笑)
『胸がドキドキする』
という表現にレベルをつけるとすれば、レベル3くらいから一気にレベル58くらいに上がったのだ。
当然の如く、顔も真っ赤になるし、耳も真っ赤になるし…手汗もかいて…。
″いい?″って聞くなよ、いいに決まってるじゃん!と、独り言を小さな声で口走りながら…
[大歓迎っ♪お洒落して待機してます。]
と、返事を打った。
[お洒落しなくてもいいから、待ってて。じゃ後ほど♪]
[うん。仕事頑張ってね。]
[(*・∀・*)ノ ハーィ ♥ ლ(╹◡╹ლ)頑張ります♥]
…瞬とのやり取りを終え、一気に憂鬱な気分が吹き飛び、何だか意味なくやる気に満ちた自分が居た。
瞬から電話が来る前に、部屋を掃除しようとか…意味なく何事にも意欲的になり、ベッドから起きると洗面所に向かい、身支度を始めた。