「同じ空の下で…」
「どういたしまして。…つか、こっちこそアリガトな」
「…ううん。そんな事ない。」
「じゃ、次までちゃんと元気に過ごせよ。」
「うん、瞬もね」
「…楽しんだもの勝ちだよ。今夜は艶香の夢でも見よう♪」
私は、軽く笑った。
「じゃ、お休み。」
「うん、いい夢を。」
瞬は、そのまま電話を切った。
初めての国際電話を経験したその日から、私の生活がまた、彩りに満ち始めたのは、言うまでもない。