「同じ空の下で…」
「…行こう?艶香。」
「うん、まぁ、いいよ。行こっか。…メンバーは?」
「今、蓮が電話してる。言い出しっぺは嘉斗なんだけどね。そこそこ集まるんじゃない?…とりあえず、蓮と一緒に艶香を迎えに行くよ♪準備しててね。」
「はぁい…。ふぁ…」
大きな欠伸を一つする。
「じゃね。出る時電話するね」
由美は電話を切った。
大体、今の時間はいったい何時なのか?
時計に目をやれば、10時20分頃を示して居た。
気だるく体を起こすと、シャワーを浴びに洗面所へ向かった。
それからちょうど1時間くらいすると、由美達が迎えに来た。
蓮の車に、由美と蓮、そしてタケルが乗っていた。
「モーヌン♪突然のお誘いでゴメンね~」
と…由美は私に笑いかける。
「いいえ~。お誘いありがとね~。」
蓮の車の後部席のドアを開けるとタケルが狭そうに座っていた。
「先日はご馳走様でした~。焼肉といい、バーベキューといい…皆好きだね、肉。」
「え~?タケルと焼肉行ったの?」
由美が助手席から体をねじらせて私達の方を見た。
「ま、偶然の…成行きで…。」
「あたしも誘ってよ~!」
「蓮と行きなさいって。」