「同じ空の下で…」


・・・・・・・・・・・キクヒツヨウ、アルンデスカ?

呆れてしまい、その言葉が喉まで出かかって、また飲み込む。



「あの…、用件は?」



「つれないなぁ…。機嫌悪いみたいだね、兄弟。」



・・・・・ワタシハイツカラ、アナタノキョウダイニ?




言葉を失う…まさにその言葉がぴったりだった。



「メールの件なら、メールの通りです。時間できたらスポンサー廻りに行こうと思うので、後でメールでいいので、連絡下さい。時間、調整しますから。」



一刻も早く、私は電話を切りたかった。
朝からバタバタして、正直、早く体を休めたい…その思いもあった。


「俺なら、いつでも大丈夫。なんなら明日でも構わない。ならば、時間調整してくれるんだな?」


「・・・・ええ、いいですとも。仕事終わったら連絡します。では…もう遅いので。」


「understand.」


「おやすみなさい。」


「Good night.」


調子が狂う…────

電話をきると、急いで髪を乾かし、私はさっさとベッドに入った。
さっきまでの何とも言えない苛々した気持ちを鎮めるかのように、目を思いっきり閉じて・・・・

眠った。


何で瞬のバディなんかになってしまったんだろう…。

自分のくじ運の悪さを悔やんだ…。

夢見が悪そうな気がしてならなかった。



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