「同じ空の下で…」

「艶香、何かあったのか?」

日本時間22:12。

現地時間はおそらく朝の6:00頃かな。

入浴を終えて、自らの体を労わっては、スマホを見て、明日の出勤に備えての準備をしていた時、瞬からの電話が部屋に響く。

相変わらず、昨日から落ち着かない私は、2コールで速攻で電話に出た。

第一声の、寝起きのようなちょっと掠れた低音の瞬の声に懐かしさを覚え、一気に鼓動が早くなり、うかつにもときめきを覚えた。


「瞬、…おはようの時間?」

「Yes.Goodmorning,my honey.How are you?」

「I'm doing great, thanks.」

「おっ!やるなぁ~。英語、勉強してんの?」

「ううん…。とりあえず、ビジネスとしては平均的な日常会話くらいは…覚えてる限りだけど…。」

「そうゆうの、凄いと思う。負けてられないな、俺。」

「私も、そうゆう、瞬のストレートな反応が大好きだよ。」

久々(と言っても、つい先日会話を交わしたばかりだが)の瞬との会話のリズム感。

相変わらず…心地よい。

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