「同じ空の下で…」
さっきまでグダグダした格好だったのが、背筋を伸ばして座り直さなければいけないような気がして、慌ててソファに座り直した。
そしてキャビネットの上の瞬の笑顔の写真に目線を移す。
「…元気に、なれたか?」
瞬は、ワザと小さな声でささやいた。
同じように、私もヒソヒソ声で返す。
「うん、やっぱり…瞬と話すと元気なれる。」
「そっか。良かった。じゃ、そろそろ…俺仕事の支度しなきゃ…」
気が付けば、電話を受けてから1時間半経過していた。
「あっ!ごめん!」
ヒソヒソ声から、一気に普通の声が思わず出てしまう。
「じゃ、また電話するよ。艶香。」
「い・・・・忙しいトコありがとっ!今日も、頑張ってね!」
「おぅ!艶香も、いい夢見ろよ。Good night,my sweet baby.」
そして…私は瞬からの次の一言で一気に顔に火照ってしまう。
「I Love you So Much.」
「しゅ、瞬…そうゆうのは…傍で耳元で囁いて欲しい。」
「今、電話は耳に当ててんだから、耳元で囁いてるだろう?」
「あ、そっか。Good day,shun.」
「じゃぁ、またな。」
「うん、ありがとう。」
電話が切れると、私はベッドにダイブして、枕を思いっきり抱きしめた。