「同じ空の下で…」

「…誰だよ、とんでもない人って?」

「常務の恩師の息子さん。…Takanashi.coの、御曹司…。」

「はぁ?!何で、そんなのと接点できるんだ?!…ああ、取引先とか…か。落ち着け俺…。そうだな、うん。充分ありうる話だ…。ああ、びっくりした。」

そんなに驚かないでよ…なんて、小さく呟きながらタケルの反応に少し笑みを浮かべながら、ランチについてきたサラダにフォークを伸ばした。

「しかも、昨日、偶然…いや、なんていえばいいのか…。」

昨日の出来事について、色々と思いを巡らせながら、私は少し考え込んだ。

「…まぁ、いいよ。別に全てを話す必要はないさ。…へぇ~。艶香、モテモテ。」

「…今、一気にモテ期が到来してるよ。きっとここからどんどん朽ち果てていくんだ…。」

吐き捨てる様に言った。

「朽ち果ててる場合かよ。大体、瞬は艶香に何ていって渡米したんだ?」

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