「同じ空の下で…」

そして迎えた、瞬との再会の日。

いつもより早く目が覚める。

待ち焦がれていたその日の朝は、すっきりと晴れ渡った空だった。

部屋の中を軽く掃除をして、瞬と写ってる写真を見る。

───やっと…逢える。

懐かしい笑顔を思い、私の顔も自然に笑顔になっていく。





忙しそうに人々が行き交う空港内。

日本の時刻は、PM12:48

国際線が到着するロビーを目指す。

瞬が着くのはPM13:24


ターミナルの国際線の到着ロビーに辿り着くと、鼓動が早くなった。

もうすぐ、瞬に会えるんだ。




スーツケースを携えた人々が次々とロビーに現れる。



必死に、瞬の姿を探す。


再会を祝う人達、忙しそうに足早に歩くビジネスマン、沢山の荷物を抱えた旅行客…。様々な人種の人々…。


更に尚、瞬の姿を探す。



見覚えのある歩き方、少し背の高い…中肉中背のシルエット。

その人は、周りを見渡し、キョロキョロとしながら歩き、私の方に目線を向けると、右手を上げて笑顔になった。

あ、大好きな…瞬の笑顔だ…。


私の目の前は一気にぼやけて行く。

自然と、その人の所に私の足は進んだ。

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