「同じ空の下で…」
そして、静かに乱されていく…、私を包んでいた、生暖かい温度の衣服達…。
「…瞬、…お、お願い・・・・部屋の照明を落として…んっ…」
まともな声を出せるのも限界に達するかの境目のあたりで、瞬は部屋の照明を落とし、私の身体に愛撫を続けた。
久々に感じる、瞬の指先や唇に…いつも以上に興奮してしまう。
手探りで瞬の手を探して、自分の指を絡めると、今度は私が彼に愛情を注ぎこむかのように、無数にキスを落として言った。
「…瞬、好き。」
「…それだけ?」
「…大好き。」
「それっぽっち?…足りない。」
「…アイシテル…。」
「…俺は…愛し足りない…。」
"…アイシタリナイ…″
それは、私も…同じかも…しれない。
…────
久々の再会を味わう儀式…ともいえるような、瞬との戯れを終え、私は暑かろうが何だろうが、一糸まとわぬ姿で瞬の腕に包まって、目を閉じていた。
瞬も、私を抱え込んで囲むような体制で、同じように生まれたままの姿で私にくっついていた。
「艶香、さっき…アイシテル…って、言ったよな?」
「…うん、言った。」
戯れながら、私は確かに言った。だけど、少し、場の雰囲気に押されてつい口走ってしまった…というような感じもあるかもしれない…。
「俺さぁ、ふとアメリカで思ったんだけど…」
「…うん?」
「愛って、なんだと思う…?」