「同じ空の下で…」
2人で向かい合わせになり
「頂きますっ」
と言い、朝ごはんを食す…何気ない日常、何気ない瞬間…。
有りそうで、私達にはなかなか無かったシュチエーション。
思わず食欲も、増す。
「俺、ほんとに艶香と一緒に出るから、置いてくなよ~?」
「…分かった。」
「…今日は一旦、何もない日だな。」
「あ、そうそう告別式、行こうと思ってたんだ。明日だったよね?」
「…うん。そっか。…ありがとうな・・・・。」
「タケルたちと行くから…。由美は…予約のお客さんが入って無理だって。」
「…おお、そっか。…そっか、そういえば、俺、そうだったな、爺ちゃんの事で日本に居るんだっけ…」
「だ、大丈夫?帰国してから…結構経つような気がするけど…」
「…艶香と居る時間が多いから、艶香に会いにだけ来たような錯覚に陥ってた♪」
「・・・・あ、っそ…。それはそれは…アリガト…。」
「なぁ~んか…毎日こうゆう朝だったら…いーな…。」
「…そうだね。でも…どんどん堕落していきそ…。」
「それも悪くない♪一緒に堕ちるとこまで堕ちよう!艶香!」
「…それは…嫌…。」
「嘘でもいいから『そーね♪堕ちましょう?』って言えよ~」
「分かった。…じゃ、堕ちるとこまで一緒に堕ちましょう、嘘だけど。……これで、いい?」
「いいよ。堕ちようぜ。今からお前の会社に電話かけてやるよ、彼の為に会社やすみまーすって。」
「・・・・ちょっ!?や、やめてよ?」