「同じ空の下で…」
「そっか、じゃぁ、待ってるよ。…うん。うん、まぁ、詳しい事は逢った時にでも話そう。じゃ、またな」
…イッタイ、ナニヲハナストイウノダロウ…?
瞬に言ってなくてタケルのみぞ知る『高梨』の存在の事を思わず思い浮かべてしまう…。
いや、あり得ないな、タケルに限っては…例のその事(見合い)を逐一瞬に報告するとは考え難い。
「タケルも、来るってさ。」
…てか、あんたが呼んだんだろうが…。と、思わずツッコミたくなるけど…私は敢えて来る理由を聞かなかった。
「うん、そっか。お休みなのに…。」
「タケルには、ちゃんと報告すべきだろう…。その他への報告は、どうでもいいとしてもさ。」
「うん、まぁ…そうだね。」
「そんで、俺居なくてもいいから、ちゃんと結婚祝いパーティ、出席してね?」
「…え?何、それ。」
「仲間うちで、また飲もうって。めでたい事なんだしって。」
「…アタシだけ…祝われても…ちゃんと新郎が居ないと困るよ。」
「…いいよ。艶香、祝ってもらうといい。俺の分まで。」
「…てか、瞬。いつあっちに発つ予定なの?」
「…来週末には、また向こうに行こうと思ってる。仕事の事もあるし…な。」