「同じ空の下で…」
「…多分、いずれ、湧くよ。…私は、これから色々と名前変更やらしなきゃいけないから…なぁ。」
「ああ、そっか。艶香はそうゆうのがあるもんな。俺は…今んとこ…ないもんな。配偶者あり、なしの箇所に前者に○をつける程度…?」
「…そだね。楽でいいね。」
「まーな♪」
「…寝てるトコ、起こしてごめん。」
「No problem.…じゃぁ、明日、そっち行く時、連絡する。」
「…うん、待ってる。…ゆっくり休んでね。」
「Understand.Love ya.」
「Me too.」
「じゃ、まじでお休み。」
「おやすみ~…」
電話を終えると、早々にシャワーを浴び、早めにベッドに入った。
その二日後、愛しい私の旦那様になった瞬は、またアメリカへと旅立った。
空港まで一緒に向かって、帰りは私が一人で帰ってくる事って…正直、寂しすぎて…孤独、そのものだった。
なんていうか、置いてけぼりにされたような…だけど、表向きは瞬の旅立ちを祝福するかのように振る舞った。
空港に向かう間、私たちは片時も離れる事なく、ずっと手を握って離さなかった。
離した時は、ごく数回で、例えばトイレとか食事とか…必要に迫られて手を離す程度だ。
無駄な言葉は互いに必要がなくて、だけど、沈黙のままという訳でもなくて。
私の事情だけを話せば『瞬の温度を自らに刻んだ』
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