「同じ空の下で…」
早く、瞬に逢いたいです。
早く、瞬の仕事の結集を見せて貰いたいです。
どんな仕事をしてるのか…本当に楽しみで仕方がありません。
だから、その時まで、どうか風邪などひかないように、毎日を過ごして下さい。
私が会いに行ったとき、病気なんてしてたら、承知しないからねっ!
それじゃ、また手紙を書きます。
大好きで大切な瞬へ。
FROm.艶香
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あれから、1か月が経つ。
手紙が届いたとメッセージが来たけれど、電話もかかってきたりしたけれど…
やっぱり瞬は自分の仕事の事は話さない。
それよりも、愛を語るとか、想いを伝えあうとか…そっちの方が優先されてしまうらしい。
そして、もうすぐ、瞬と出会った季節がやってくる。
私は、本当にお蔭様で元気にやっている。体調を崩すことなく、すこぶる健康に過ごしている。
そしてあれから泣かずに毎日過ごしてる。敢えて、仕事とアフターを忙しくさせて、なるべく寂しくならないように、日々を過ごしてる。
木枯らしから身をまもるようにして羽織ったコートの襟を立てて、ストールをまた巻きなおした。
頬に当たる風が、本当に冷たい。
冷え切った手を当て、また縮こまって帰路を急いだ。
街には、イルミネーションが煌めき始めていた。