「同じ空の下で…」

そして、迎える12月。

クリスマスより2日前に着くように、私は日本を発った。

卒業旅行以来の海外旅行。

スーツケースに、納まりきれない程の洋服とコートと防寒具と…。

瞬がみたら絶対爆笑されるであろう荷物の量になり、冬の旅行って本当に大変だな～と痛感した。

忘れないように、パスポートと瞬から送られてきた航空チケットを機内用のバッグに入れ、部屋を後にした。



向こうの空港についたら、瞬が到着ロビーの所で待ってくれている事になっている。

前に話題になったコスプレがまたもや話題になって、『ギャング風の…』なんて瞬が冗談めかして言って居たけど、普通に居てくれるようにお願いした。

お願いしたところで、聞いてくれるかどうかはわからないけど。


瞬は、ビジネスクラスを取ってくれていて、それに気づくのがまさか本日なんて…と、いかに自分が瞬からのチケットに舞い上がっていたかが良く分かる。

座席だとかの数字と英語の羅列と窓際なのか否か…を確認しただけで、中身をチェックするのをすっかり忘れていたのだ。

そのおかげで、快適に空の旅を満喫するに至る。


雲の上を飛んでる様を、田舎者根性丸出しで、写真に収めたりした。

今日の日本の空は寒空ながらの快晴。