「同じ空の下で…」

寒くて寂しい空間に足を踏み入れると、どっと疲れが押し寄せてきた。


どうせ、明日は休みだし…少しぐらい夜更かししてもいいかな。


暖房機にスイッチを入れ部屋の電気を点けるとすぐさま、バスタブに湯を張りゆっくりとお風呂に入ってから眠った。




翌朝・・・・


いや、まだ朝は迎えていない。


ポルポルポル・・・・


部屋に鳴り響く着信音…────。


まだ眠りについてから数時間しか経って無かったと思う。


その証拠に着信画面の右上をみると、4:30頃を示して居た様な気がする。


「・・・・こんな時間に誰なのよ・・・・。」


片目だけ開け相手も確認せず、私は電話に出る。


「・・・・もしもし…?」


「艶香?起きた?」


「・・・・なんの嫌がらせなのよ…」


私は布団を被り直すとまた目を瞑りながら、電話の相手と話す。



「モーニングコールでーす♪」


「・・・・何時だと思ってんの・・・・。切りますよ・・・・。」



「昨晩言ったでしょ?今からそちらに向かいまーす。」


「・・・・来ないで下さーい・・・・睡眠妨害でーす・・・・。」




……勘弁してくれ・・・・・。
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