「同じ空の下で…」
第6章 countdown・・・・
■第6章 countdown・・・・
「さて、このまま2人で何処かいきますか!」
「…な、何を言い出すの?皆が待ってるでしょ?」
少し早めの忘年会なのか、歓楽街はいつもの週末の夜よりも人がやたら行き交い、手でも繋いでなければ瞬とはすぐにはぐれてしまいそうだった。
私は瞬に手をひかれるままに、歩幅をあわせ、一生懸命着いていく。
「さあ、艶香の言い分聞くよ。で、どうしたんだ?」
「瞬はいつも、強引に決めちゃうんだから。」
「そうか?例えば?」
「今日だって…私の答えを待たずに、駅で待ってるなんて……」
「あ、迷惑だった?」
「そうじゃないけど…。」
「じゃあ、いいじゃん。」
「良くないよ。」
「だって、艶香をからかうの面白い。あ、そうだ!」
「なによ?」
「メール見た?」
「ううん、見てない」
「じゃあ、後で見て。」
「分かった。」
普段、滅多にメールなんてくれない癖に一体何だと言うんだ…そう思いながら、瞬と手を繋いだまま、はぐれないように相変わらず、瞬の歩幅に合わせて私は歩く。
「着いたっと。」
そう言うと、パッと手を離し、私の顔を見る瞬。
「……な、なに?」
思わず身構えると片方だけ口角を上げ不適に笑い、私の前髪に触れるか触れないかのキスをして、瞬はさっさと一人で店内に入って行った。
「さて、このまま2人で何処かいきますか!」
「…な、何を言い出すの?皆が待ってるでしょ?」
少し早めの忘年会なのか、歓楽街はいつもの週末の夜よりも人がやたら行き交い、手でも繋いでなければ瞬とはすぐにはぐれてしまいそうだった。
私は瞬に手をひかれるままに、歩幅をあわせ、一生懸命着いていく。
「さあ、艶香の言い分聞くよ。で、どうしたんだ?」
「瞬はいつも、強引に決めちゃうんだから。」
「そうか?例えば?」
「今日だって…私の答えを待たずに、駅で待ってるなんて……」
「あ、迷惑だった?」
「そうじゃないけど…。」
「じゃあ、いいじゃん。」
「良くないよ。」
「だって、艶香をからかうの面白い。あ、そうだ!」
「なによ?」
「メール見た?」
「ううん、見てない」
「じゃあ、後で見て。」
「分かった。」
普段、滅多にメールなんてくれない癖に一体何だと言うんだ…そう思いながら、瞬と手を繋いだまま、はぐれないように相変わらず、瞬の歩幅に合わせて私は歩く。
「着いたっと。」
そう言うと、パッと手を離し、私の顔を見る瞬。
「……な、なに?」
思わず身構えると片方だけ口角を上げ不適に笑い、私の前髪に触れるか触れないかのキスをして、瞬はさっさと一人で店内に入って行った。