「同じ空の下で…」

その時の私は、文字通り『自棄酒』を煽るかのようにハイペースでお酒を飲み続けた。

お酒が弱く『酔っ払っちゃったぁ~』なんて出来たらどんなに可愛いだろう。

どんなに飲んでも酔う気がしなかった。



「俺、明日から夜勤の連勤だから、今日はここでっ!また飲もうなぁ。」

そういって、嘉斗が帰ったとほぼ同時刻に、

「お客様、間もなくお時間になりますが・・・・」

と、店員がタケルに耳打ちする。



「由美、この後どっか行こう~」

「いいよいいよ♪いこ~♪」

私は由美と一緒に腕を組んで外で二人で盛り上がっていた。

「おまたせ~」

瞬とタケルと蓮と遥人が来ると、蓮と遥人は

「俺も、明日仕事だから~また今度!」

「じゃな♪」

と言って、ハイタッチをして帰って行った。

「じゃあ、二次会行く人、駅まで競争!ビリの奴の家で宅飲みっ!」

「よ~い!」


掛け声と共に、残された酔っ払い4人は駅に向かって走り出した。


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