地味子が恋をした
「おい!どこで寝てんだ?
風邪引くぞ!起きろ!」
「うーん・・・」
わざとらしく 両手を伸ばしながら目を開けてみる。
「今帰ったの?」
「おう!」
「楽しかった?」
バカ!何をきいてんのよ
聞きたくないくせに!
「めっちゃ 楽しかった」
そう言った一誠の身体は微かにいい匂いがしてる。
ボディソープの香り?
・・・と 言うことは
彼女と?
「そっか・・・
楽しかったのなら良かったね
オヤスミ」
聞かなきゃ 良かった
あたしは直ぐさま 三畳の間へ移動した。