地味子が恋をした
それでもあたしは嬉しいんだ
ふたりで言い合いながら牛丼を食べてると お店はお客が増えてきた。
「あっ!一誠!」
「おう!」
どうやら友達が来たようだ。
その中の一人が
「彼女?」
と あたしの顔を覗いて 聞いた。
「違います!!」
とっさの否定。
「あはは 彼女じゃないの?なーんだ 」
「一誠 お前 勢いよく否定されてんぞ!」
とか みんな笑ってる。
だって…彼女じゃないもん・・・
その人たちは空きの席を見つけてあたしたちの側から居なくなった。