地味子が恋をした
あたしが家を出て、一時間が経過しようとしたとき 一誠から電話がかかってきた。
「お前何処に居るんだ?」
「彼女さんが怒ってない?
揉めてない?」
「今何処だ?」
「ちゃんと話したの?」
なんて あたしは一誠の問いかけには全く答えず 自分の言いたいことを並べる。
「お前!人の話を聞けよ!」
少し慌てたような口調で一誠が言った。
「あたしは…今から管理人さんが用意してえっ?くれてるアパートへ行くつもりだから」
「いいから帰ってこい!」
「えっ?もう彼女さん帰ったの?」