地味子が恋をした
「もー!一誠!汚い!」
あたしは席を立ち フキンを一誠に持って行った。
「見てるとサー 二人とも仲がいいね!
恋人同士みたい」
はしゃぐ桜子さんに
「バカ言うな!」
いきなり怒る一誠
あたしと そう見られるのがイヤなんだ!
「桜子さん それはないよ!だって一誠はあたしのこと『女として見てない』って言ってるから」
「えっ?そんなこと言ったの?いっち?」
「そうそう二回も!念を押さなくてもいいのにさぁー 言われたあたしの気持ちも考えろ!って話でしょ!」
桜子さんは大きな大きなため息をついた。