地味子が恋をした
「千香いつまで見てるつもり?
このまま部屋へ入って、やってるとこも見る?」
「好きにやってなさい
馬鹿馬鹿しい」
女はやっと立ち去ったのだ。
嵐が去ったあと、あたしは力が抜けて座り込み、立ち上がれない。
都会は怖いところだ
つくづくそう思った。
「ほら!悪かったな
巻き込んじゃって」
そっと、手を差し出すさっきの男
「結構です!
二度とあたしに関わらないでください
迷惑です」
もちろんあたしは、その手を取らなかった。
「ごめん…」
やつは、謝ってたが
あたしは勢いよく自分の部屋へ入った。